Value(価値)
2月も終わりに近づいてきました。
今年は例年より遅くインフルエンザB型が流行しましたが、そろそろ落ち着きそうな感じです。
週末は薬剤師国家試験ですね。受験生の皆さん、自分を信じて100%の力を発揮してください!
応援しています!
2月10日に2016年度調剤報酬改定の点数が発表されて以来、4月以降この改定をどのように実施していくか、そのことばかり考えています。
タイミングよく、2月13日にセイエルさんが主催する薬局経営研究会が開催され、(株)Kaeマネジメントの駒形和哉先生に改定内容の解説をしていただき、同業同志の皆さんと議論を深めることができました。やっぱり、一番話題になったのは「かかりつけ薬剤師」の件。皆さん、頭を抱えていらっしゃいました。。。。
そんな悩みを抱えているタイミングで、2月18日にエバルスさんが主催するclassA未来薬局セミナーが呉で開催され、classAネットワーク橋本薫会長の未来への方程式を聴くことができ、薬局に足りないものを教えていただき、企業のあるべき姿を再認識することができました。
我々の業界は新改定内容が発表されると、収益を落とさないようにするためにどのように点数を取っていくか。このことばかり考えていきます。
もちろん、収益を落とさないようにすることは企業経営において大変重要なことです。ただ、顧客である患者さんを置き去りにしてはなりません。
今回の改定で新設された「かかりつけ薬剤師指導料」。
前回のブログでも記載したが、「かかりつけ薬局」の理念は共感できるし、今現在も患者さんにとって「かかりつけ薬局」になるための努力は続けている。
「かかりつけ薬剤師指導料」の算定要件をよく読んでみると、患者さんの同意書を取ること。担当薬剤師が決まること。それ以外のことはこれまで取り組んできたこととあまり変わらないような気がする。
そもそも「かかりつけ」って我々が決めることではない。患者さんがその薬局を「お気に入り」なるかどうかではないだろうか。なんだか「かかりつけ」という言葉が一人歩きしそうだな~
「かかりつけ薬剤師」を患者さんが持つことによって、どんなValueが生まれるのか?そのプロパガンダは出来ているのか?
患者さん側から見て、通常の薬歴管理指導料38点(380円)とかかりつけ薬剤師指導料70点(700円)の対価は得られるのか?
「『かかりつけ薬剤師』を持つと、こんなValueがありますよ。」というプロパガンダが浸透し、共感された患者さんから指名された薬剤師が真の「かかりつけ薬剤師」ではないだろうか。点数を取りたいがために自ら患者さんに同意を求めるのは本末転倒のような気がするんだけどなあ~
かかりつけ薬剤師の要件は下記の通り。
①保険薬剤師として3年以上の勤務実績、同一薬局に週32時間以上の勤務、当該保険薬局に6ヶ月以上在籍
②薬剤師認定制度認証機構の研修認定を取得
③医療に係る地域活動の取組に参画
こんな要件を決められることに大変違和感を感じるのですが、決まったことなので患者さんに指名されたときに応えれるよう準備を進めていきます。
目先の点数算定に溺れない、顧客である患者さんを置き去りにしない、2016年度調剤報酬改定はこの2つをテーマに弊社の実施要項を創っていきたいと思います。